丸ペンチ
●丸ペンチの仕組と特長〔使いみち〕
・丸ペンチは、普通のペンチより小形で、先が丸く細くなっています。電気通信機器やラジオ・テレビなどの、配線・組立てや修理に使う工具で、銅線類または鉄線などの曲げ加工などに使用します。丸ペンチとラジオペンチは、ほとんど同じようなものですが、そのちがいは、丸ペンチには刃が付いていませんが、ラジオペンチには刃が付いているために配線組立て作業の時に、銅線を切ることもできます。
・丸ペンチは普通級(N)と強力級(H)があります。

〔寸法・種類〕
・呼び方は普通のペンチと同じで、全体の長さで表します。丸ペンチは125mmと150mmの2種類ですが、実際の寸法は125mmのものは130mmを中心として4mmづつの幅があり、150mmのものは155mmを中心として、4mmづつの幅があります。ですから125mmの丸ペンチと呼んでも、実際の長さは126mmから134mmまでの間ということになります。呼び寸法より実際の寸法の方が大きいというわけです。また、この規格以外の寸法のものもあります。
・丸ペンチは、電気関係の仕事に使うものですから、普通のペンチと同じように、ビニールをかぶせて絶縁したものもあります。
〔使われている材料〕
・材料は普通のペンチと同じく、炭素工具鋼SK7か、はだ焼用の機械構造用炭素鋼SI5CKです。丸ペンチのくわえ部の硬さは、ロックウェルCスケールで40~50となっています。
(参 考)
・丸ペンチは先が丸くなっていますが、先を平にして長くしたものがあり、先長平口ペンチまたはリードペンチと呼んでいます。寸法は丸ペンチと同じで、電話機や紡績用など、特別の仕事に使うよう便利にできています。
●丸ペンチの使い方
〔使い方の注意〕
・普通のペンチとちがって、小形で先が細くできていますので、強い力がいる仕事には使えません。普通、ラジオやテレビの組立て修理で、銅線の細工をするものです。特に、先端にものをはさんで細工をする時は、むやみに力を入れないように注意して下さい。
・また電気関係の作業が多いのですから、使う場合は感電しないよう、特に注意しなければなりません。
・結合部分のすべり接触面は、すきまが少なく、開閉が円滑なもの、割れ、きず、まくれ、さびなどのないものを選んで使うことです。




